【船橋記念】〝本格化〟アドバイザーがスプリント路線の主役に踊り出る!

充実一途アドバイザーが勢いそのままにタイトルを手にするか

船橋1000メートルを舞台に極限のスピードを競うSⅢ「船橋記念」(13日)は、本格化の兆しを見せるアドバイザー(牡6、船橋・佐藤太)が台風の目になりそうだ。

初の1000メートルだった2走前は直線だけで後続を9馬身突き放す圧倒的なパフォーマンスを披露しており、B3の身ながら意欲的に挑んだ前走のカムイユカラスプリントは並みいるオープン馬をあっさり撃破。試金石の一戦を佐藤調教師は「三分三厘で翼(笹川騎手)がしごいて苦しい展開だったけど、ひと脚使ってくれて内容のあるレースでした」と振り返る。

もともと脚が弱く、18年5月の3歳デビュー勝ち以降に2度の骨折を経験。それでも今まで通算16戦10勝2着4回の成績を残してきた。前走の馬体重は過去最高の537キロ。タイトル奪取を狙える存在にまで成長したアドバイザーに同師は「ここまでくると思わなかったですね。ヒザが楽になって安定してきたし、トモとか首に肉がついて全体的にパワーアップしました」と目を細める。

昨年の1、2着馬キャンドルグラス、ノブワイルドの強豪が立ちはだかるが「(オープン2戦目の)今回はもう少し楽に流れに乗れると思う。飛び級で53・5キロなので軽量を生かして、なんとかくらいついてほしい」と下克上をもくろむ。

再び格上をねじ伏せてスプリント路線の主役に躍り出るか、注目のスタートは19時15分だ。

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