支持率急落

©株式会社長崎新聞社

 「3人に2人」が支持する熱い期待感とともに船出した新内閣だった。ずいぶん遠い日のことのように感じられるが、ほんの4カ月前のことだ。菅義偉内閣の支持率が急落している▲〈支持率が41%まで下がり、不支持率と拮抗(きっこう)している〉という共同通信の世論調査結果が本紙に掲載されたのは11日の紙面だ。そこから1週間、全国紙やテレビ局などの先週末の調査では支持率が軒並み3割台まで低下し、不支持率と逆転している▲コロナ対策は後手後手の批判がつきまとい、国民へのメッセージの多くは原稿の棒読み。前首相の負の置き土産の「桜」や、相変わらずの「政治とカネ」は、首相個人の責任とばかりは言い難いが…▲ところで、支持率の下落傾向について先週、内閣の番頭役である加藤勝信官房長官が「支持率の推移に一喜一憂することなく、コロナ対策に全力を…」と語る場面があった。強がりを割り引いてもこの語法はおかしい▲違和感の理由ははっきりしている。〈一喜一憂せず…〉は支持率が急上昇した時に言うべき言葉だ。高い評価に浮かれることなく、しっかりと地に足を着けて-と▲現状は正反対だ。大いに憂えてもらわねばならない。猛省すべきは猛省してもらわねばならない。「危険水域」もささやかれる中、通常国会が始まった。(智)