【東京スポーツ新聞社制定2020年度プロレス大賞表彰】47回目を迎えた東京スポーツ新聞社制定「2020年度プロレス大賞」で最優秀タッグ賞に輝いたのはノアのGHCタッグ王者、桜庭和志(51)と杉浦貴(50)だ。ともにプロレス大賞MVP受賞歴がある不屈のベテランコンビには、東京スポーツ新聞社・酒井修代表取締役社長からトロフィーと表彰状が授与された。受賞者インタビューで明かされた、桜庭の次なる目標とは――。
――受賞で周囲は
桜庭(一緒に)練習している人たちからは少し言われました。所(英男)君も、なんか、思い出したかのように「おめでとうございます」って言ってました。
――昨年はノアで楽しそうに戦っていた
桜庭 僕のスタイルとノアのスタイルがミックスしていい感じになったかなって、なんとなく感じますね。
――ではノアには長く出たい
桜庭 そうですね。死ぬまで。
――昨年は新型コロナウイルス禍もあった
桜庭 自粛中はやることがなかったからずっと家の整理をしてました。昔の雑誌とか、いろいろと思い返しながら。あとは常盤貴子さんのドラマをずっと見てました。
――かなり、ハマってましたよね
桜庭 たまたま主演の「愛していると言ってくれ」を見てからハマっちゃったんです。10周くらい見て、その後「ビューティフルライフ」「美しい人」「ひとり暮らし」と来て、この間「引き出しの中のラブレター」を見ました。
――ドはまりだ!
桜庭 常盤貴子さんがいるから今の俺がいる!
――常盤さんから学んだことは
桜庭 常盤貴子さんの表現者としての姿がすごく勉強になります。できれば直接聞きたい。「どうやって泣くんですか」とか、あの演技とか。会いたいなあ。
――夢はかなうって、(GHCナショナル王者)拳王が言ってましたよ
桜庭 マジ? じゃあかなうな。もしかなったら、杉浦さんも行きます?
杉浦 はい、行きます(即答)。
――「常盤さんに会う」以外の目標は
桜庭 杉浦さんとも相談しながらやってるんですけど、例えばカーフスライサー…足のキーロックみたいなのですけど、そういう格闘技の技をうまくプロレスでお客さんに伝わりやすいようにやれたらなって思います。常盤貴子さんの涙のように、伝わりやすい関節技をしたいです。泣きながら決めるとか。
――来月開催の日本武道館大会と言いえばデビュー戦の場所だ
桜庭 もし出られたら、デビューしたころのことを考えながら試合をしたいですね。あの時の気持ちと体力と同じレベルのものを出したいです。
☆さくらば・かずし 1969年7月14日生まれ。秋田・昭和町出身。93年8月13日のUインター日本武道館大会でデビュー。98年からのPRIDE参戦で格闘技人気を確立し、2000年度のプロレス大賞MVPを受賞。17年に米格闘技団体「UFC」で日本人初の殿堂入り。現在はグラップリングイベント「QUINTET」を主宰し、ノアに参戦中。昨年8月に杉浦とのタッグでGHCタッグ王座を奪取。12月にはGHCナショナル王座にも挑戦した。180センチ、85キロ。