神奈川県三浦市は19日、新型コロナウイルス感染拡大などの影響で野菜の出荷価格が落ち込んでいる農家を対象に、一律10万円を交付すると発表した。
市農産課によると、市内農家の中心作物である大根とキャベツの取引価格は昨年12月上旬にいずれも前年より3割以上落ち込んだ。その後復調したが、1月の緊急事態宣言で再び下がっているという。
市は昨年、経済対策として市内の中小事業者や漁業者への交付は実施した。今回は厳しい状況に置かれている農家を支援する目的で約7500万円の予算を専決処分で確保した。
交付対象は農協の正組合員で、耕作面積が0.5ヘクタール以上であることなどが条件。審査に時間をかけずスムーズに処理するため、各農家への交付額は一律10万円とした。
農協からの申請を受けて農協に一括交付し、その後農協から農家へ交付する。同課は「遅くとも3月までには交付を終えたい」としている。