名捕手・モリーナ 母国のウィンター・リーグで初登板

ゴールドグラブ賞9度の名捕手ヤディアー・モリーナが母国プエルトリコのウィンター・リーグでプロ野球選手としてのキャリアで初めてマウンドに上がったことをメジャーリーグ公式サイトのマイケル・クレアが伝えている。モリーナは日本時間1月20日、自軍が7対19で負けている9回表に登板。故障のリスクを考慮したのか、全力投球することはなかったが、1イニングを投げて5人の打者と対戦し、ソロ本塁打による1点のみに抑えた。

プエルトリコのウィンター・リーグは現在、プレーオフのセミファイナルに突入している。モリーナは兄・ホゼが監督を務めるアセニアンス・デ・マナティの一員としてウィンター・リーグに参加。この日が2試合目の出場となり、「3番・指名打者」で4打数2安打1得点を記録していたが、チームが大差で負けている9回表にマウンドに上がった。

モリーナはハイソックス姿で時折笑顔も交えながら初登板をエンジョイ。先頭打者をピッチャーゴロ、次打者をレフトフライに打ち取ったあと、デービッド・ビダルにライトへのソロ本塁打、イバン・デヘイスースにセンターへの二塁打を浴びたが、この日2本塁打を放っていたエマニュエル・リベラを空振り三振に仕留め、1イニングを投げ抜いた。

メジャーを代表する強肩捕手として鳴らし、メジャー1位の盗塁阻止率を4度も記録するなど、これまでにゴールドグラブ賞を9度受賞しているモリーナだが、プロ野球選手としてマウンドに立つのは今回が初めて。現在フリーエージェントのモリーナは2年契約を希望していることが報じられているが、条件が揃えば、現役引退までのあいだにメジャーのマウンドに立つ姿も見られるかもしれない。

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