【新型コロナ】神奈川のワクチン接種は2月末から まず医療従事者13万人

神奈川県庁

 新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、神奈川県内の医療従事者らへの接種体制の概要が20日、明らかになった。県の想定では医療従事者約13万人を対象に2月末から接種を開始し、3月中の完了を目指す。

 ワクチン接種は予防接種法に基づき、都道府県の協力で市町村が実施する。県は国や市町村との調整とともに、感染リスクが高く優先的な対象となる医療従事者らへの接種体制を構築する業務を担っている。

 県によると、病院・診療所の医師や看護師、その他の医療従事者計約13万人を対象と想定。このほか、薬局、自衛隊、海上保安庁の関係者、自治体の保健師・救急隊員らも優先的に接種する体制を整える。

 当初の接種では米ファイザー社製ワクチンを想定。医療従事者への接種では、千人以上の接種に対応できる医療機関「基本型施設」を地域ごとに選定し、超低温で保管できる冷凍庫を配置する。接種規模が100人以上の「連携型施設」には基本型施設から冷蔵でワクチンが配送される。

 県は3月中に医療従事者への接種を終えるため、各地域の医師会を通じて接種に協力できる地域医療機関を募る案を示している。

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