資金繰り支援に「恩返し」の寄付 岩崎食品が県に200万円

寄付金の目録を上田副知事に手渡す岩﨑氏(右)=県庁

 角煮まんじゅうの岩崎食品(長崎県西彼長与町)は21日、新型コロナウイルス感染症対策に役立ててもらうため200万円を県に寄付した。公的な資金繰り支援で業績を回復できた「恩返し」という。
 同社は昨年、感染拡大の余波で売上高が一時、前年比50%を切り、国の持続化給付金200万円を受給した。これを基に通販事業を拡大し復調。岩﨑礼司(ひろし)代表取締役は「税金で助けていただいた。地域あっての会社。どん底から一歩抜けだせたので、もっと厳しいところの支援に回してもらえれば」と同額寄付を思い立った。
 県庁で目録を受け取った上田裕司副知事は「経済状況が厳しい中での厚意に感謝する。県民の生活や健康を守る施策に活用する」と礼を述べた。県は県地域福祉基金に積み立てて医療提供体制の充実に役立てる。

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