ブレーブスがリアルミュート争奪戦に参戦? 番記者は否定的

「FanSided」のロバート・マレーは日本時間1月22日、ブレーブスがJ・T・リアルミュートの争奪戦に加わろうとしていることを伝えた。しかし、メジャーリーグ公式サイトでブレーブスの番記者を務めるマーク・ボーマンは「可能性は低いと思う」と否定的な見解を示している。ブレーブスにパワーヒッターが必要であることは事実だが、正捕手トラビス・ダーノウの契約がもう1年残っているため、捕手の獲得に動く可能性は低いと考えているようだ。

ブレーブスのアレックス・アンソポロスGMは2年前のオフ、パワーヒッターの獲得が必要となった際に、2018年に打率.272、19本塁打、76打点をマークしたヨハン・カマルゴがいるにもかかわらず、ジョシュ・ドナルドソンを1年契約で獲得した。この補強は結果的に成功したわけだが、今回はやや事情が異なる。

まず、ブレーブスには左翼や三塁といった補強を優先すべきポジションがある。しかも、マーセル・オズーナ、ジャスティン・ターナー、ジョク・ピーダーソン、アダム・デュバル、ヤシエル・プイーグなど補強ポイントに合致する選手が多く市場に残っている。わざわざリアルミュート獲得を優先する必要はない。

また、ウィリアム・コントレラスやシェイ・ランジェリアーズといったプロスペクト捕手が控えている状況で、まもなく30歳になる捕手に大型契約を与えるリスクを負う必要は全くない。フィリーズがリアルミュートにオファーしたと言われている5年1億1000万ドルと同規模のオファーをブレーブスが提示することは可能だが、その資金はオズーナやデュバルとの再契約に回すのが賢明だろう。

ブレーブスは昨季、右打ちのオズーナが左打ちの主砲フレディ・フリーマンをサポートすることで大成功を収めた。よって、オズーナがフリーエージェントとなっている今、右打ちの強打者が補強ポイントであることは間違いない。リアルミュートもその条件に合致するため、ボーマンは「獲得が検討されるのは驚くべきことではないかもしれない」と記しているものの、獲得が実現する可能性はかなり低そうだ。

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