便利屋・ヘルナンデスに正二塁手不在のRソックスが熱視線

「MassLive」のクリス・コティーロによると、レッドソックスはここ数日、ドジャースからフリーエージェントとなったユーティリティ・プレーヤーのエンリケ・ヘルナンデスと交渉を行っており、契約合意に向けた動きが本格化していく可能性があるという。ドジャースでは内外野を守るユーティリティ・プレーヤーとしてチームに貢献してきたヘルナンデスだが、レッドソックスでは正二塁手としてプレーするチャンスがありそうだ。

現在29歳のヘルナンデスは2014年12月にトレードでマーリンズからドジャースへ移籍。2018年に1試合だけ登板したのを含めて捕手以外の全てのポジションをこなし、ユーティリティ・プレーヤーとしてドジャースの黄金期を支える「縁の下の力持ち」となった。2018年には自己最多の21本塁打を放ち、昨季は48試合に出場して打率.230、5本塁打、20打点、OPS.680を記録。左腕に強いことでも知られており、通算成績は対右腕がOPS.673、対左腕がOPS.820と大差がついている。

キャリアで初めてフリーエージェントとなったヘルナンデスは「500打席以上の出場機会を得られるチームとの1年契約」を希望していることが報じられている。メジャー7年間で2018年の462打席が最多。選手としての最大の目標であるワールドシリーズ制覇を経験したため、今度はレギュラーとして1年間プレーすることを目指しているようだ。レギュラーとしてプレーできることを証明し、より好条件の契約を得る狙いがあるのかもしれない。

レッドソックスはその点において、ヘルナンデスの希望にフィットするチームと言える。マイケル・チェイビス、クリスチャン・アローヨ、ジャイロ・ムニョスらが正二塁手の候補となっているものの、確固たるレギュラーは不在。外野のレギュラーに2人の左打者がいるため、左腕との対戦時には外野での出場機会も期待できる。

球界を代表するユーティリティ・プレーヤーとして活躍してきたヘルナンデスはメジャー8年目の今季、ついにレギュラーポジションを手にすることになるかもしれない。

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