注目映画「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」またしても公開延期で10月8日封切りに

主演のダニエル・クレイグ(ロイター)

ファン待望の映画「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」がまたまた公開延期になった。コロナ禍による延期につぐ延期で、今年4月2日に封切りが決まっていたが、米製作会社メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)は更に約半年後の10月8日に延期すると発表した。

英俳優ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じる最後の作品となる本作は、もともと昨年4月10日に北米でリリース予定だった。だが、新型コロナウイルスの世界的感染拡大を受け、MGMは封切りを昨年11月に遅らせた。そのことから、同作はコロナ禍で最初に影響を被ったハリウッドのメジャー映画として象徴的存在となった。

だが、パンデミックは終息するどころか拡大の一途をたどり、劇場閉鎖が相次いだ。そのためMGMは再び今年4月に公開を先延ばししたのだ。その後もコロナ感染は止まらず、ついにMGMは21日、公開を再々延期することを決定したのだ。

米CNNビジネスによると、劇場公開スケジュールの大幅変更はマーベルの「ブラック・ウィドウ」やユニバーサルの「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」、パラマウントの「トップガン マーヴェリック」など他社の注目作品も同様だ。

一方、ワーナー・ブラザースの「ワンダーウーマン 1984」は度重なる公開延期の末、昨年12月に劇場と動画配信サービス「HBO Max」の同時リリースという〝ハイブリッド〟方式を採用した。

また、ソニー・ピクチャーズは1984年の大ヒット作「ゴーストバスターズ」の続編「ゴーストバスターズ/アフターライフ」について、米国で今年6月6日の封切り予定を11月11日に延期すると発表。

同時に人気ゲームの映画版「アンチャーテッド」や、人気歌手カミラ・カベロ主演の実写版「シンデレラ(原題)」、「ピーターラビット2/バーナバスの誘惑」の公開延期も合わせて決定した。

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