カモ科の野鳥「サカツラガン」の撮影成功 佐世保の犬塚さん

犬塚さんが撮影したカモ科の野鳥「サカツラガン」=佐世保市内(犬塚さん提供)

 長崎県佐世保市椎木町の自営業、犬塚光則さん(70)が今月中旬、同市新田町の田んぼでカモ科の野鳥「サカツラガン」の撮影に成功。九十九島動植物園(森きらら)によると、国内で観察されるのは珍しいという。
 14日午前9時頃、犬塚さんは1羽だけ首が長い野鳥を発見。「普段見ない鳥だ」と思い、すぐに車内からカメラのシャッターを切った。日本野鳥の会に所属する知人に確認してもらったところ「サカツラガン」と判明した。
 同園によると、サカツラガンは中国北部やロシアのシベリアなどで繁殖。冬になると南下し朝鮮半島などで越冬するため、日本ではあまり見られないという。
 犬塚さんは約30年前から趣味で植物や野鳥の写真を撮り続け、昨年は佐世保で初めて野鳥の「ソリハシセイタカシギ」の撮影にも成功。「ここに住んで約30年だが(サカツラガンは)初めて見た。地道な観察が結果につながったと思う。今後も継続して観察したい」と笑顔で話した。

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