1月22日、TOYOTA GAZOO Racingが2021年のスーパーGT GT500クラスのチーム/ドライバーのライナップを発表したことで、1月15日に発表したホンダ、18日に発表したニッサン、そしてトヨタと3メーカーがすべてラインアップを公表し、15台の顔ぶれが揃うことになった。2021年の体制は6台がドライバーを変更した一方、9台がドライバーを変更せず、体制を維持して臨むことになる。
2021年のスーパーGTに向けては、1月15日のホンダを皮切りに18日にニッサンが発表。その後19日から富士スピードウェイで、11台が参加しテストもスタートした。さらに、1月22日にはトヨタも6台のチーム、ドライバーの顔ぶれを発表。これでGT500クラスの3メーカー15台、30名のドライバーのラインアップがそろったことになる。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により東京オートサロンが中止されたこともあり、2021年は全メーカーがオンラインでの発表で、各メーカーに続きチームから詳細な体制が明らかにされてきた。トヨタのみがメーカーからの発表時にチーム名、車名、ドライバー、タイヤメーカーが記載されており、ホンダはチーム名とドライバー、ニッサンはチーム、監督、ドライバーが記載された。その後のチームからの発表も含め、1月23日段階ではニッサン勢やホンダ勢では使用タイヤが明かされていないチームもある。
全15台のうち、ドライバーの顔ぶれが変わったのは6台。トヨタが3台、ホンダが1台、ニッサンが2台。ホンダでは大湯都史樹、ニッサンでは松下信治とGT500初参戦のドライバーがいる一方で、トヨタ勢は全員がGT500経験者での移籍というのも特徴的だ。2021年に向けて外国人ドライバーからの参戦へ向けた打診があったのは間違いないが、最終的に経験者が大半、各車1名は必ず残留となったのは、コロナ禍のなかでのリスクを考えた選択となったのではないだろうか。
チームでみると、最終的にタイヤメーカーがどうなるのか、またすでにSTANLEY NSX-GTとして走行も開始しているTEAM KUNIMITSUをはじめ、Astemo REAL RACING、TGR TEAM ENEOS ROOKIEなどカラーリングがどうなるのかも楽しみなところ。
今後、テストを経ながら開幕に向けてすべての体制が決まっていくはずだ。ドラマチックな結末となった2020年だが、2021年のGT500はどんなシーズンになるだろうか。
2021年 スーパーGT GT500クラス
チーム/ドライバー ラインアップ(1/22)
No Team Car Name Driver Tyre
1 TEAM KUNIMITSU STANLEY NSX-GT ○山本尚貴 ○牧野任祐 BS
3 NDDP RACING with B-MAX TBA ○平手晃平 ○千代勝正 TBA
8 ARTA ARTA NSX-GT ○野尻智紀 ○福住仁嶺 BS
12 TEAM IMPUL TBA ○平峰一貴 ▲松下信治 TBA
14 TGR TEAM ENEOS ROOKIE ENEOS X PRIME GR Supra ○大嶋和也 △山下健太 BS
16 TEAM Red Bull MUGEN TBA ○笹原右京 ▲大湯都史樹 TBA
17 Astemo REAL RACING Astemo NSX -GT ○塚越広大 ○ベルトラン・バゲット BS
19 TGR TEAM WedsSport BANDOH WedsSport ADVAN GR Supra ○国本雄資 ○宮田莉朋 YH
23 NISMO TBA ○松田次生 ○ロニー・クインタレッリ TBA
24 KONDO RACING TBA ○高星明誠 △佐々木大樹 TBA
36 TGR TEAM au TOM’S au TOM’S GR Supra ○関口雄飛 △坪井翔 BS
37 TGR TEAM KeePer TOM’S KeePer TOM’S GR Supra ○平川亮 △サッシャ・フェネストラズ BS
38 TGR TEAM ZENT CERUMO ZENT CERUMO GR Supra ○立川祐路 ○石浦宏明 BS
39 TGR TEAM SARD DENSO KOBELCO SARD GR Supra ○ヘイキ・コバライネン ○中山雄一 BS
64 Modulo Nakajima Racing Modulo NSX-GT ○伊沢拓也 ○大津弘樹 TBA
○:残留 △:移籍 ▲:GT500デビュー TBA:未発表
※この表は各メーカー、チームからの公式発表を編集部で集めたものです。