Rソックスが先発補強 右腕・リチャーズと1年契約で合意

日本時間1月24日、レッドソックスがパドレスからフリーエージェントとなっていた先発右腕ギャレット・リチャーズと1年1000万ドル+オプション1年で合意したことが明らかになった。チーフ・ベースボール・オフィサーのチェイム・ブルームは先発投手の補強を今オフの最優先課題としており、先発ローテーション候補の投手を補強するのはマット・アンドリース、マーティン・ペレス(再契約)に続いて3人目である。

現在32歳のリチャーズは、エンゼルス時代の2015年に自己最多の15勝をマーク。しかし、その後は相次ぐ故障に悩まされており、2016~20年の5シーズンで合計198.2イニングの登板にとどまっている(8勝12敗、防御率3.53、205奪三振)。

2018年7月にトミー・ジョン手術を受けたため、パドレス移籍1年目の2019年はシーズン終盤に戦列復帰して3試合に先発しただけ。本格的な戦列復帰イヤーとなった昨季は開幕から先発ローテーションの一角を担い、10試合に先発して2勝2敗、防御率4.27を記録したが、シーズン終盤はチーム事情によってブルペンに回された。

健康にプレーしているときの成績は決して悪くなく、エンゼルス時代の2014年に13勝、2015年に15勝を挙げた実績もあるため、故障なくシーズンを過ごすことができれば、先発ローテーションの一角として大きな戦力になるはずだ。

レッドソックスの開幕ローテーションは、現時点ではエドゥアルド・ロドリゲス、ネイサン・イバルディ、リチャーズ、ペレス、ニック・ピベッタの5人が有力。昨季デビューしたタナー・ハウクやリリーフもこなせるアンドリースも控えており、シーズン途中には昨年3月にトミー・ジョン手術を受けたクリス・セールも戻ってくる。

ツインズからフリーエージェントとなったジェイク・オドリッジにも興味を示していることが報じられていたが、先発の頭数は揃ったため、有力な先発投手の補強はこれで打ち止めとなるかもしれない。

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