昨季メジャー最多16セーブのハンド まもなく移籍先決定か

メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドが複数の関係者から得た情報によると、昨季メジャー最多の16セーブをマークした救援左腕ブラッド・ハンドの争奪戦がまもなく決着のときを迎えようとしているようだ。フェインサンドは「ハンドが近いうちに移籍先を決めたがっているということが複数のチームへ伝えられている」と報じており、「今週末のうちに移籍先が決定するかもしれない」とも伝えている。

ハンドの争奪戦に加わっているチームは非常に多い。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンは日本時間1月24日、ナショナルズが移籍先の候補に浮上したことを伝えた。ただし、「ハンドを獲得する資金があるかどうかは不透明だ」としている。

ヘイマンによると、ナショナルズに加えて、ブルージェイズ、メッツ、エンゼルス、ドジャースもハンドの獲得を狙っているという。また、ハンド獲得に乗り出しているとの報道はないものの、「フィリーズとブレーブスもブルペンの補強を目指している」とも伝えている。

昨季のハンドは、メジャー最多の16セーブをマークして自身初タイトルを獲得したほか、防御率2.05、セーブ成功率100%、被本塁打0、被打率.169、WHIP0.77、奪三振率11.86、与四球率1.64など各部門で好成績をマーク。2017~19年には3年連続でオールスター・ゲームに選出されるなど、メジャーを代表するリリーバーとして安定した活躍を続けている。

しかし、財政難に苦しむインディアンスには年俸1000万ドルの契約オプションを行使する余裕がなく、バイアウト100万ドルを支払ってハンドとの契約を解除。その直前にはハンドをウエーバー公示してバイアウトの100万ドルすらも節約することを試みたが、驚くべきことに1年1000万ドルというお手頃価格のハンドの獲得を希望するチームは現れず、結局インディアンスはバイアウトの100万ドルを支払うことになった。

© MLB Advanced Media, LP.