横浜市の成人式参加は42% コロナ影響、昨年より大幅減

「成人式」の報告が行われた横浜市教育委員会定例会=25日、市役所

 横浜市教育委員会は25日、市内2カ所で行われた11日の「成人の日」式典に新成人の41.5%に当たる約1万5千人が参加した、と明らかにした。昨年の66.7%から大幅に減少しており、新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が再発令される中、感染を懸念し参加を見送った新成人がかなりの数に上ったことが分かった。

 全国の市町村で最多の3万6千人超が新成人となった同市では、コロナ対策として会場を横浜アリーナ(港北区)とパシフィコ横浜ノース(西区)に分散した上で、両会場とも4回に分けて開催。時間を20分程度に短縮したほか、式典の様子をオンライン配信した。

 市によると、オンライン配信には4万超のアクセスを確認。担当者は「感染リスクのある家族がいるなどの理由で参加を見送ったのでは」としている。

 25日に開かれた市教委の定例会では、会場外で酒を飲んでいた新成人に関する議論も行われた。市教委は、会場周辺のコンビニエンスストアやスーパーなどに酒類の販売自粛を求めたが、一部で販売されたと説明。大場茂美委員は「今年のケースを検証し、次につなげてほしい」と求めた。

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