クラスター発生の平戸、壱岐 病院、施設PCR開始 感染拡大防止、職員ら対象

 長崎県は25日、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した平戸、壱岐両市で感染拡大を防ごうと、医療機関や福祉施設の職員ら約1100人に対しPCR検査を始めた。2月7日までの2週間でそれぞれ2回検査する。
 平戸市では今月中旬に高齢者施設で、壱岐市では昨年末に市職員が会食した飲食店で、それぞれクラスターが発生。医療機関や福祉施設には重症化のリスクが高い患者や入所者がいるため、県は検査を強化する方針を示していた。感染疑いを早期に察知して拡大を抑える狙いもある。
 県によると、平戸市は(1)病院と有床診療所計9施設の医療従事者と新規入院患者(2)高齢者8施設(入所)職員(3)障害者2施設(同)職員-の約600人が検査対象。壱岐市は(1)高齢者8施設(同)職員(2)障害者3施設(同)職員-の約500人。
 県内すべての福祉施設の新規入所者の検査は昨年10月から実施している。今後の感染状況を見ながら、ほかの地域での検査も予定している。


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