新型コロナ 長崎、バスツアー集団感染 佐世保の高齢者施設でも 5市2町29人

新型コロナウイルス感染者の入院状況(26日午後7時現在)

 長崎県と長崎、佐世保両市は27日、5市2町で計29人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。長崎市発着の県外へのバスツアーと佐世保市の高齢者福祉施設で、それぞれ感染者5人以上のクラスター(感染者集団)が発生。県内の感染者は計566人となった。
 長崎市の感染者17人のうち、6人はクラスターが発生した県外へのバスツアーの乗客。同市とは別に、乗客として既に感染が判明している島原市の会社員と、この日に発表された佐世保市の60代無職女性を含めるとバスツアー関連の感染者は計8人となる。市の会見後、県交通局(県営バス)は、旅行会社の依頼で団体ツアーの貸し切りバス1台を運行していたと発表した。既にクラスターが発生している井上病院では、新たに入院患者と退院した患者各1人の感染が判明。同病院関連は計20人となった。

 西海市は5人。クラスターが発生している「長崎セント・ノーヴァ病院」関連では、新たに2人の感染が判明。同病院関連の感染者は計29人となった。
 佐世保市はバスツアーに参加した60代無職女性を含む3人。別の60代無職女性は、感染が明らかになった地元選出の県議と14日に会食。あと1人は30代男性海上自衛官で、26日に発熱などの症状があり検査を受けた。
 このほか、諫早市、南島原市、西彼時津町、北松佐々町はそれぞれ1人。佐々町の30代は既に4人の感染が判明している佐世保市の高齢者福祉施設の職員。24日の検査では陰性だったが、26日の再検査で陽性と判明。この施設の感染者は計5人となりクラスターと認定された。
 また、十八親和銀行は27日、長崎市役所支店に勤務する行員1人が感染したと新たに公表した。別の行員の感染が確認され、支店の全行員が受けたPCR検査で判明した。店舗内の消毒作業などをし28日は営業する。


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