名手・シモンズにフィリーズ、レッズ、ブルージェイズなどが興味

「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、エンゼルスからフリーエージェントとなっているアンドレルトン・シモンズに対してフィリーズ、レッズ、ブルージェイズなど複数のチームが興味を示しているようだ。シモンズは2017年に守備防御点+40(歴代ベスト)を記録し、4度のゴールドグラブ賞を受賞するなど球界を代表する名手として知られている。ただし、昨季は守備防御点が自己ワーストの-2に落ち込むなど、近年は衰えが目立ち始めている。

現在31歳のシモンズはブレーブス時代に結んだ7年契約が昨季限りで終了し、キャリア初のフリーエージェントとなっている。昨季は30試合に出場して打率.297、0本塁打、10打点、2盗塁、OPS.702を記録。レギュラーシーズン残り5試合の時点でオプトアウト(出場辞退)を発表し、制限リストに登録されてエンゼルスでのラストイヤーを終えた。

2012~18年に7年連続で守備防御点+19以上(+20以上が5度、+30以上が3度)を記録した遊撃守備が最大の魅力だが、故障の影響もあり、2019年は+12にとどまり、昨季は自身初のマイナス(-2)に転落。直近2シーズンの222試合のうち133試合にしか出場しておらず、健康面にも不安が残る。

フィリーズはディディ・グレゴリアスがフリーエージェントとなったため、正遊撃手が不在の状況。レッズはフレディ・ギャルビスがフリーエージェントとなり、有望株のホゼ・ガルシアはマイナーで経験を積ませる方針のため、遊撃手の補強を今オフの最優先事項としている。

一方、ブルージェイズにはボー・ビシェットという正遊撃手がいるものの、フランシスコ・リンドーア(インディアンスからメッツへトレード)の獲得にも乗り出していたことを考えると、遊撃手を補強してビシェットを三塁へコンバートすることを検討しているとみられる。

遊撃手の市場にはシモンズのほか、グレゴリアスやマーカス・セミエンも残っており、どのチームがどの選手と契約するのか注目だ。

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