新潟市内で新たに3名の新型コロナウイルス感染症患者

新潟市の野島晶子保健衛生部長

新潟市は26日、新たに3名の新型コロナウイルス感染症患者が確認されたと発表した。市内343から345例目となる。

343例目は西区の40歳代男性(会社員)。19日に倦怠感があり、20日に38度台の発熱。23日市内医療機関を受診し、24日に大規模検査センターでPCR検査を実施、25日に陽性が判明した。現在は咳、喉の痛み、嗅覚の低下の症状がある。本日中に市内の協力病院へ入院予定。濃厚接触者は2名。

344例目は中央区の20歳代女性(飲食店従業員)。22日に公表された一連の飲食店の利用客である329例目と同じ勤務先・濃厚接触者として25日にPCR検査を実施し、26日に陽性が判明した。現在は37度台の発熱がある。本日中に市内の協力病院へ入院予定。濃厚接触者については調査中。

345例目は江南区の40歳代男性(会社員)。20日に鼻水の症状があり、市内の医療機関を受診。22日に39度台の発熱があり、23日に市内医療機関再受診。25日に新潟市医師会新型コロナ外来を受診し、PCR検査を実施。現在は喉の痛みと鼻水の症状がある。本日中に宿泊療養施設へ入所予定。県外往来歴は無く、これまでの感染者の関連もないという。濃厚接触者については調査中。

本日発表された343例目の感染者は、339例目の感染者と同じ会社に勤務していたが、濃厚接触者としていなかった。しかし同じ会社で343例目の感染者を含め3名の感染者が確認されたため、他の社員にも今日以降PCR検査を行うという。また、今月19日に新型コロナウイルス感染症の陽性が確認された40代男性(市内318例目)が経営する飲食店関連の感染者が344例目の感染者を含めて合計22名となった。

野島晶子保健衛生部長は、「この度は飲食店関係のクラスターということで、市民の皆様の中にも大変不安だというお声があるのは承知している。感染者が確認された店舗については現在休業しているため、現在店が開いている場所は該当する場所ではないということ。店名をなぜ公表しないのかとのご意見があるのも承知している。不特定多数に感染が広がる可能性がある場合には当然公表するが、それはこの期間に該当する場所を訪れたことがある方に名乗り出ていただきさらなる感染の拡大を防ぐためで、決して感染者が出てしまった店を懲罰するためではない。公表するしないの基準はあくまでも不特定多数の方に感染が広がっているかどうか」と話した。

続けて、「飲食店といっても非常に種類があり、中には昼間のみ営業しているようなお店もある。新潟市内でこういう感染が起こると非常にお客様が少なくなり大変困っているというお話も聞いている。公表の中では飲食店と申しているが、夜のお酒を提供するような飲食店だということを重ねてお知らせする」と話した。

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