【新型コロナ】自宅療養の男性死亡 3人目、神奈川県「落ち度なかった」

神奈川県庁

 新型コロナウイルスを巡り、神奈川県は28日、自宅療養中だった伊勢原市の50代男性が死亡したと発表した。県は男性に1日3回連絡を取り、健康状態などを電話で確認し、「対応に落ち度はなかった」としている。県の見守り体制の対象となっている自宅療養者の死亡が判明するのは3人目。

 県によると、男性は1人暮らしで、26日午後1時すぎに男性宅を訪ねた別居の親族が家の中で倒れているのを発見した。死因は新型コロナに伴う脳出血で、検視の結果、死亡推定時刻は26日未明だった。男性に既往症はなく、年齢などを基に判断する県の基準では入院対象ではなかった。

 県が男性に最後に連絡を取ったのは25日午後4時ごろ。この時の体温は37度1分で、血中酸素飽和度は95%だった。24日は96%で県はともに「正常値の範囲」とし、「残念な結果だが、本来のフォローアップは亡くなる前日までできていた」と説明している。

 県は2月から療養者に対する見守り体制を変更し、療養者への連絡をこれまでの1日2~3回を1日1回に減らす方針。今回のケースでは容体の急変に気付けなかった形だが、変更は予定通り実施するという。

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