遊撃手補強目指すレッズ トレードでのロサリオ獲得を検討か

遊撃手の補強を今オフの最優先課題としているレッズだが、フリーエージェントの遊撃手の移籍先が次々に決定し、ディディ・グレゴリアスだけが市場に残る状況となっている。そうした状況を受け、レッズは遊撃手の補強を実現すべく、トレード市場に目を向け始めているという。「ニューヨーク・ポスト」の報道によると、レッズは今月上旬にメッツからインディアンスへトレードされたアメッド・ロサリオの獲得を検討しているようだ。

現在25歳のロサリオは、今月上旬にフランシスコ・リンドーア、カルロス・カラスコとのトレードでアンドレス・ギメネス、イサイアー・グリーン、ジョシュ・ウルフとともにインディアンスへ移籍。トレードの時点では新天地でギメネスとともに二遊間コンビを形成するとみられていたが、その後インディアンスがセザー・ヘルナンデスと再契約で合意したため、二遊間のバックアップに回る可能性が高くなっている。

レッズのニック・クロールGMは今オフ、ライセル・イグレシアスらを放出して年俸総額の削減を進めており、年俸1500万ドル前後を求めているとみられるグレゴリアスは予算オーバー。しかし、年俸240万ドルのロサリオなら予算の範囲内で獲得が可能だ。ロサリオは2019年に打率.287、15本塁打、72打点、19盗塁、OPS.755という自己最高の成績を残したが、昨季は46試合に出場して打率.252、4本塁打、15打点、0盗塁、OPS.643に終わった。

インディアンスは外野手を必要としており、外野手が人員過多となっているレッズは絶好のトレード・パートナーと言える。アリスティデス・アキーノやマーク・ペイトンといった若手外野手を交換要員にオファーすれば、トレードがまとまる可能性は十分にあるだろう。

なお、メジャーリーグ公式サイトでレッズの番記者を務めるマーク・シェルドンは、トレード候補の遊撃手としてロサリオのほか、トレバー・ストーリー(ロッキーズ)、ニコ・グッドラム(タイガース)、ケビン・ニューマン(パイレーツ)の名前を挙げている。

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