性的少数者の悩み、安心感…「言葉」で知るパネル展 横浜

性的少数者の日頃の悩みや体験を紹介したパネル展示=横浜市役所

 性的少数者(LGBTなど)の若者たちが、家族や友人に言われて傷ついたり、うれしかったりした言葉を紹介するパネルが、横浜市役所1階の展示スペースBに展示されている。市人権課の主催で、性的少数者の交流スペースを運営するNPO法人「SHIP」(同市神奈川区)がエピソード集めに協力した。

 会場には縦180センチ、横60センチのパネルが9枚並び、それぞれ象徴的な言葉やその時の状況がイメージ写真とともに書かれている。

 「こういうの、よくわからない」-。性的少数者のタレントが出演しているテレビ番組を見ていた親が何げなく口にした一言で、カミングアウトする勇気を失ったり、友人間で同性愛者を嘲笑する会話をしている時に一人が「そういうの、やめようぜ」と止めてくれたことで安心感が生まれたりと、日常の体験がつづられている。

 天井には、性的少数者の誇りを示す6色のレインボーフラッグも飾られ、性の多様性を表現。市担当者は「来庁した際に気軽に立ち寄り、性的少数者の悩みを理解してほしい」と話している。

 2月2日まで。会期中は毎日午前7時から午後8時半まで観覧できる。

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