【高校野球】春のセンバツ出場校決定 選考委員の頭を悩ませた注目校は…

センバツ出場校が決定(写真は2019年)

第93回選抜高校野球大会(3月19日から13日間=甲子園球場)の選考委員会が29日に大阪市内で行われ、初出場10校を含む全32校が選出された。

注目された21世紀枠(4校)は八戸西(青森)、東播磨(兵庫)、具志川商(沖縄)、三島南(静岡)に決定。三島南の地域への貢献、部員不足から復活して力をつけた具志川商が評価され、北信越地区推薦で初の連合チーム出場が有力視された富山北部・水橋(富山)は無念の落選となった。

強豪ひしめく近畿地区(6校)は近畿大会を制した智弁学園(奈良)、大阪桐蔭(大阪)、市和歌山(和歌山)、京都国際(京都)、神戸国際大付(兵庫)、天理(奈良)と常連校がズラリ。龍谷大平安(京都)と智弁和歌山(和歌山)も天理と比較検討されたが、前田委員長は「エース達投手の140㌔後半のストレートに落差のある変化球が力強い。得点力が高く、県大会も智弁学園に勝利している」と説明した。

関東・東京地区(6校)も選考委員の頭を悩ませた。関東大会覇者の健大高崎(群馬)、準Vの常総学院(茨城)、専大松戸(千葉)、東海大甲府(山梨)、東京大会覇者の東海大菅生(東京)に続き、6校目が東京大会準Vの日大三と関東大会ベスト8の東海大相模(神奈川)の間で比較検討され「相模は甲子園を経験している石田投手の粘り強さが健在。5季連続で県大会を制した試合巧者ぶりをのぞかせている。日大三は準決勝で7回まで無安打、決勝も2安打と沈黙した。2試合連続9三振で得点力不足。相模に分がある」(井上委員長)とした。

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