決勝中にドライバーの新型コロナ陽性が判明。残りのメンバーで戦ったチームはクラス優勝/デイトナ24時間

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTLMクラスに参戦するコルベット・レーシングは、1月30〜31日に行なわれた開幕戦デイトナ24時間レースの決勝中、3号車シボレー・コルベットC8.Rをドライブするアントニオ・ガルシアが新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したことを発表した。

 ガルシアは日曜の朝までマシンをドライブしていたが陽性判明後は競技から離れており、残りのレースはジョーダン・テイラー/ニッキー・キャッツバーグのふたりがマシンをドライブ。3号車はその後、GTLMクラスのトップチェッカーを受けている。

 日曜日に発表されたコルベット・レーシングの声明は以下のとおり。

「国際的な旅行プロトコルの一環として、アメリカを出入りするすべてのドライバーやチーム関係者は、レース活動の前後にCOVID-19の検査を受ける必要がある」

「アントニオ・ガルシアはデイトナ24時間に入る前の検査では陰性だったが、アメリカを離れるための検査において彼が陽性であるという通知を受け取った」

「彼は無症状であったが、検査結果が陽性であるとの通知を受け、すぐに競技から撤退した。デイトナ24時間レースの残りのパートには参加しない」

「IMSAと、IMSAが定めるイベント運営プロトコルと協議した結果、コルベット・レーシングはIMSAのイベント・プロトコルをすべて満たしており、それが安全で責任ある方法で競争することを可能にしていると、シリーズは判断した」

「アントニオと接触したドライバーやその他の人々に通知し、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)ガイドラインに従って、72時間後にレーシングチームのメンバーの検査を実施する」

レース中に新型コロナ陽性反応が明らかとなったアントニオ・ガルシア

 ガルシアは土曜日の15時40分にスタートしたレースのスタートドライバーを担当。一度マシンから降りた後も2度のドライブを担当し、最後は日曜日の朝8時57分にマシンを降りている。今回、3号車コルベットはドライバー3人体制でエントリーしていた。

 なお、ガルシアはイベント中に陽性が明らかとなったふたり目のドライバーとなった。GTDクラスのアレグラ・モータースポーツ28号車メルセデスAMG GT3のマイケル・デ・ケサダは決勝スタート数時間前に陽性が判明し、マイク・スキーンが代わりにレースへ参加した。コルベット・レーシングのケースでは、すでにレースがスタートしていたため、代わりのドライバーをエントリーさせることは不可能だった。

アレグラ・モータースポーツ/メルセデスAMG GT3

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