スプリンガーら獲得のブルージェイズ さらなる補強を検討中

ブルージェイズは直近の数週間で次々に補強を成功させ、ジョージ・スプリンガー、カービー・イエーツ、マーカス・セミエン、タイラー・チャットウッド、スティーブン・マッツを獲得した。しかし、今オフの戦力補強はまだ終わっていないようだ。「FanSided」のロバート・マレーによると、ブルージェイズは「重要な場面を任せられるリリーバー」と「柳賢振(リュ・ヒョンジン)に次ぐ先発2番手」の獲得を目指しているという。

マレーはブルージェイズが興味を示しているリリーバーとしてトレバー・ローゼンタールの名前を挙げている。昨季のローゼンタールは近年の不振を脱し、ロイヤルズとパドレスで合計23試合に登板して1勝0敗11セーブ、防御率1.90、奪三振率14.45の好成績をマーク。「現在フリーエージェント市場に残っているリリーバーのなかでベストの選手」と評価する声もある。

また、年俸調停権を持たない若手選手が多いブルージェイズは、スプリンガーやセミエンを獲得してもまだ年俸総額が1億5000万ドル程度であり、「トレバー・バウアーの獲得に動くのでは」と推測する声も絶えない。ただし、マーク・シャパイロ球団社長は「大物選手の獲得は終わった」と発言しており、バウアー獲得に動く可能性は低そうだ。

先発投手の補強については、東北楽天ゴールデンイーグルスへの復帰が決まった田中将大にも興味を示していたようだ。しかし、田中は日本球界への復帰を決断。フリーエージェント市場での先発投手の補強の選択肢は少なくなりつつあり、ブルージェイズはスプリンガー獲得によって人員過多となっている外野手を駒にしてトレードでの補強に動く可能性が高いとみられている。

マレーによると、ランドール・グリチック(残り3年3100万ドル)とルルデス・グリエルJr.(残り3年1469万ドル)に対して他球団からの関心が寄せられているという。この2人のいずれかをトレード要員として先発2番手の獲得を目指すことになるかもしれない。

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