巨人・阿部二軍監督「鬼」と化す! 〝地獄のキャンプ〟夜間練習を復活させたワケ

菊田を指導する巨人・阿部二軍監督(右)

鬼軍曹による夜間練習復活の狙いとは――。巨人の阿部慎之助二軍監督(41)が1日、宮崎で行われている春季キャンプ初日の全体練習終了後に取材に応じ、〝地獄のキャンプ〟の幕開けを宣言した。

初日からヤングGたちはフル稼働となった。この日の二軍メンバーは8時30分から練習を開始すると、途中に昼食休憩をはさみながら16時まで全体練習を実施。キャンプイン初日の恒例行事である青島神社への参拝へ向かった一軍本隊に比べ、1時間半も早い始動時間となった。加えて、今回の二軍では野手陣のみ、全体練習後に夜間練習も実施。正真正銘、練習の鬼と化した。

初日から猛特訓での幕開けとなった今春のキャンプだが、その狙いはどこにあるのか。阿部二軍監督は「ここまでの練習(全体練習)はプロ野球選手なら誰もがやることなので。やっぱり、技術が足りない子たちが集まってると思いますし、みんなと同じことしてたら駄目。練習方法、量の確保という意味で夜間練習を復活させました」と説明。技術不足は、けた外れの練習量でカバーしていく方針だ。

とはいえ、決してスパルタ目的で練習時間を長くさせているわけではない。「すべてやることを今後の彼らの未来の糧にしてもらいたいなと思ってやってます。無駄なことはやらせないように。こっち側も考えてやらせていきたいなと思います」と指揮官。若い世代の選手たちが練習に飽きないよう、元木ヘッドコーチら一軍首脳陣とも相談をしながらメニューを組み立てている。

鬼軍曹ですら「日々反省と相談をして、新しいことを試して、1か月やりたいなと思います」と試行錯誤を繰り返して成長をしていく覚悟。若手たちとともに悩み、苦しみながら、約1か月間の〝地獄のキャンプ〟を乗り切っていく。

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