神奈川県鎌倉市が舞台となる2022年放送予定のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を巡り、歴史文化を発信し、混雑など課題を踏まえた活性化策を検討する市の推進協議会が3日、市内の25団体で発足し、鎌倉商工会議所(同市御成町)で設立総会が行われた。
協議会は市や観光協会、鶴岡八幡宮、交通事業者などで構成。会長に選出された久保田陽彦商議所会頭は「鎌倉が注目される機会になる。鎌倉中、日本中を元気にする手伝いがしたい」とあいさつした。
源頼朝の天下取りを支えた13人の家臣団が頼朝の没後に繰り広げた内部抗争で、主人公の北条義時が勝ち残り、権力を手中にする物語。協議会では、ドラマ撮影の裏側などを紹介し、世界観を体感するドラマ館開設を柱に、既存施設を活用した準備を進める。
市がNHK大河ドラマの舞台になるのは6回目だが、ドラマ館開設は初めて。コロナ禍で疲弊したまちを盛り上げる起爆剤としたい考えだ。市内各施設や、20カ所に上るゆかりの地での関連企画も準備していく。
一方、課題となる混雑や渋滞対策に向け、デジタル技術を活用した対応を検討する。