【新日本】タイチ 10日IWGPタッグ王座戦でベルトも鋼鉄爪を取り返す!!

タマ(左)から鋼鉄爪を取り戻そうとするタイチだが…

10日の新日本プロレス広島サンプラザホール大会でザック・セイバーJr.(33)とIWGPタッグ王座に挑戦するタイチ(40)が不気味な警告を発した。昨年度の東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」で最優秀タッグ賞を逃し、年始の1月4日東京ドーム大会でタマ・トンガ(38)、タンガ・ロア(37)組に同王座を奪われたタイチの心は荒れていた。

「物言いだろ。専門誌でファンが選んだベストタッグ見てみろ。お前らのカス大賞と全然結果が違うじゃねえか。どこ見て選んでんだバカ!(ベルトを)取り返すから、今年は分かってるな?」

さらに怒りを増幅させるのが、凶器のアイアンフィンガーを盗んだ王者組の存在だ。1・4の王座戦だけでなく今シリーズの前哨戦でも鋼鉄爪でKOされる始末で「納得いってない? 全く。だって俺らはあいつらに負けたわけではなく、あの最強で神聖なアイアンフィンガーに負けたわけだから。だからあれでベルトが動く意味が分からない」とまくしたてた。

自分も使ってきたのだから因果応報な気がしないでもないが、鋼鉄爪はかつての持ち主・飯塚高史(54)が2019年2月の引退試合のリング上に置いていった際にタイチが“継承”したもの。「アイアンフィンガーは俺を見つめて『持っていけ』って話しかけてきたんだ。お前が俺を管理しろと。飯塚の声だったのかはちょっと分からないけど…」
というドラクエ顔負けの絆があるだけに、正統な者にしか使いこなせないのだという。

「このままあいつらの手に渡ってると、俺にも予想のつかない天変地異、大変なことが起きる可能性がある。ベルトはもちろん、あれを一刻も早く取り戻さないと、俺もこの先どうなるか分からない…」といきなり震え始め取材を打ち切った。

3日の後楽園大会でも鋼鉄爪の奪還に失敗したタイチ。「大変なこと」とは、もしや飯…いや、いったい何なのか。遺恨深まるタッグ抗争に何やら怨念めいたものが渦巻き始めた。

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