大和市の路上に「キッズゾーン」 神奈川初、保育施設周辺で注意喚起

大和市が保育施設周辺の安全対策として設置したキッズゾーン=同市中央1丁目

 神奈川県大和市は保育園児らの交通安全対策として保育関連施設周辺の「キッズゾーン」の整備に乗り出した。手始めに1月29日、4月に開業する市の子育て支援施設(同市中央1丁目)の近くなど3カ所に設置した。市によると、設置は県内で初めて。来年度以降も市内の7カ所に順次整備を予定している。

 キッズゾーンは、2019年5月に大津市の交差点で車2台が衝突し保育園児ら16人が死傷した事故を受けて、国が導入を促進している。小学校の通学路に整備するスクールゾーンに準じており、原則保育施設の半径500メートル以内の範囲に自治体が設置する。路面を緑と白で色付けしてドライバーに注意喚起する。

 大和市は県警と合同で、保育施設周辺で散歩などの園外活動の経路を点検し、頻度が高い市内10地点にキッズゾーンを設置する計画を決めた。

 今回、設置された場所は保育所も開設される新たな子育て支援施設に隣接する改修工事中の公園周辺の市道。大和駅にも近く、10の民間保育所が立地している。

 専用の歩道がなく、幅も狭い市道に緑色で塗装した路面区画(縦、横3メートル)に白色で「キッズゾーン」と書いた道路標示を設けた。

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