【競泳】〝カツオ〟松元克央が異例の国内高地合宿へ 鈴木コーチ「できるだけ楽しくやりたい」

さらなる進化を目指す松元克央

競泳のジャパンオープン第2日(5日、東京アクアティクスセンター)、男子200メートル自由形は日本記録保持者の松元克央(23=セントラルスポーツ)が1分46秒82で優勝した。

松元のレースについて、鈴木陽二コーチは「(練習で)追い込んでいたので(日本記録出した)2週間前(の北島康介杯)よりはタイムは落ちるだろうという想定のもとでやっているので、最低限といったところ」と振り返った。

次なるターゲットは五輪代表選考会を兼ねた日本選手権(4月、東京アクアティクスセンター)だ。大舞台への切符を手にするべく、今大会終了後は長野・東御市での高地トレーニングを計画している。ただし、例年はメキシコで行っていた合宿を国内で実施することに不安がないわけではない。

鈴木コーチは「メキシコはすごく天気がいいが、こっち(日本)はいつもどんよりしているようなところでやる。コロナもあって閉塞感がある」と指摘。また、メキシコでは休日に買い物や食事に出かけてリフレッシュができたが、今回はそうもいかない。

一方、選手からは「あそこにいるのは2週間が限界」との意見が出たことで、鈴木コーチは2月10~24日、同28~3月8日の日程を組み「できるだけ楽しくやりたい」と語った。

松元が目指す五輪金メダルへ「(1分)44秒前半くらいに来ないと金メダルの土俵に上がれないので、そういう実力をつけているところ」と鈴木コーチ。「44秒台は時間の問題だと思っているが、(日本選手権で)最低44秒台を出して本番(五輪)を迎えたい」と、高地トレーニングでさらに進化するつもりだ。

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