ポストコロナ見据え 動画で台湾向けに島原観光PR

プロモーション動画のワンシーン(島原観光ビューロー提供)

 長崎県島原市内の観光施設を運営する島原観光ビューローが、主に台湾市場向けに島原の魅力をPRする観光プロモーション動画を制作した。島原城や城下町の町並みのほか、平成新山や有明海といった風光明媚(ふうこうめいび)な情景を切り取った映像やBGMで編集し、動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開している。ポストコロナを見据え、島原の魅力を海外にアピールする狙いだ。
 海外からの観光客誘致を図る県と県観光連盟の事業の一環。制作依頼を受けた同社が1月に完成させた。昨年10月から約2カ月かけてビデオで撮影。空撮映像や四季折々の写真なども交え、カット割りや場面に合わせたBGMなどの編集後、アップした。
 タイトルは「島原観光Discover NAGASAKI/Shimabara City」。動画には中国語(繁体字)、英語、日本語の3言語で場所名が表示されるフルバージョン(約4分)と、三味線の音色など日本らしい音楽をBGMにしたショートバージョン(約1分)の2種類がある。
 「日本一海に近い」といわれる島原鉄道大三東駅や武家屋敷の一つ「小早川家住宅」、湧水庭園「四明荘」など市内約50カ所が登場。コイが泳ぐ湧水や赤い鳥居が並ぶ風景のほか、歴史上の人物に扮(ふん)し島原をPRする「島原城七万石武将隊」による「チャンバラ」シーンなども盛り込んでいる。
 同社の古賀奈美DMO推進室部長は「コロナ禍だからこそ、地元の人にも新たな島原を動画で発見してほしい。旅した気分を味わってもらい、収束後に訪れてもらえれば」と話した。

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