【NBA】レブロン・ジェームズがオールスター戦開催を猛批判「顔面に平手打ち食らった気分」

レブロン(左)はナゲッツ戦に出場後、不満を口にした(ロイター=USA TODAY Sports)

米プロバスケットNBAロサンゼルス・レイカーズの「キング」ことレブロン・ジェームズ(36)がオールスター戦開催を猛批判した。

米スポーツ専門局「ESPN」などによるとジェームズは4日(日本時間5日)のデンバー・ナゲッツ戦後、過去に16回出場し、今年もファン投票の途中経過で自身が西軍トップとなっているオールスター戦について「エネルギーはゼロ。興奮もゼロだ」と語ったという。

理由はオフが短かったため。昨シーズンのNBAは新型コロナウイルスの影響で約4か月半の中断があったために、例年は6月のシーズン終了が10月に。年間王者を決めるフィナルを6試合戦ったレイカーズは「自分とチームメートたちはわずか71日間のオフだった」とジェームズは言う。新シーズンに向けた準備もあるので、実際に休めた期間はさらに短かったことを考えれば不満を漏らすのはもっとも。

オールスター戦は当初、今月にインディアナポリスで開催予定だったのが2024年に延期された。一方で3月5~10日はレギュラーシーズンが休みとなり、選手にとっては貴重な休息となるはずだったのが、オールスターが行われることになり「顔面に平手打ちを食らった気分」とジェームズは表現した。

もっとも、この日は「NBA選手会が3月7日にオールスターを開催することで来週にも合意する」との報道がされた。そのタイミングで「NBAの顔」ともいえる存在のジェームズの発言は、選手会の意思統一がされていないままで合意の方針が決まった印象も与える。

今後も同様の不満を漏らす選手が続けば、最高峰の選手たちが世界中のファンを楽しませるはずのイベントが覇気のないものになってしまいかねない。それだけは避けてほしいものだが…

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