ナ・リーグの複数のチームが一塁手として秋信守の獲得に興味

「FanSided」のロバート・マレーによると、レンジャーズとの7年契約が終了してフリーエージェントとなった秋信守(チュ・シンス)は活躍の場を広げるために一塁の守備練習に取り組んでいるようだ。その秋に対してナショナル・リーグの複数のチームが興味を示しているという。マレーはさらに、秋を一塁手として獲得することに興味を示しているチームの1つがブリュワーズであることを伝えている。

秋は現在38歳。レンジャーズとの契約最終年となった昨季は33試合の出場にとどまり、打率.236、5本塁打、15打点、6盗塁、OPS.723に終わったが、2017~19年の3シーズンは平均149試合に出場して打率.263、22本塁打、67打点、11盗塁、OPS.806を記録。2018年には自身初のオールスター・ゲームに選出された。

メジャー16年間で一塁守備の経験は1度もなく、近年は指名打者、右翼手、左翼手を兼任するシーズンが続いている。また、通算では左腕に打率.242、OPS.690と苦戦しているのに対し、右腕には打率.289、OPS.883の好成績をマーク。昨季も左腕にはOPS.596に終わったが、右腕にはOPS.781を記録しており、対右腕用のプラトーン要員ならば、まだ十分な働きを期待できる。

ブリュワーズは先日、2年連続ゴールドグラブ賞のコルテン・ウォンを獲得し、正二塁手のケストン・ヒウラが一塁へのコンバートに挑戦することが決定したばかり。よって、秋を獲得した場合、レギュラーとして起用する可能性は極めて低い。左翼にはクリスチャン・イェリッチ、右翼にはアビサイル・ガルシアがいるため、あくまでもベンチの層を厚くするための補強ということになるだろう。

可能性は低くなっているものの、今季もナ・リーグで指名打者制が採用される可能性は残されている。ナ・リーグで指名打者制が採用されれば、対右腕用の指名打者として秋の獲得を検討するチームは増えるかもしれない。

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