「貧困と学力」問題解消、無料学習室の活動に“応援”を CF「レディーフォー」などで募集 諫早駅周辺再開発で拠点閉鎖 移転検討へ

小中学生の学習の悩みに耳を傾ける岩永代表(右端)=諫早市、ターミナル学習室

 子どもの「学び残し」を解消しようと、無料で学習支援を続けている諫早市永昌東町の「ターミナル学習室」は、4月以降に移転する新拠点整備と活動資金に充てるため、インターネットサイトによるクラウドファンディング(CF)の募集を1日から始める。
 同学習室は2019年、元小学校教諭の岩永和也代表(57)が「学校の応援団」として、子どもの基礎学力定着を目指して開設した。市内の小中学生約100人が登録している。しかし、諫早駅周辺再開発に伴い、学習室が入る県営バス諫早ターミナルの2階部分が3月末で閉鎖されるため、市内の別の場所への移転を検討。NPO法人化に向けて、継続的な活動への協力を呼び掛ける。
 CFの目標金額は50万円。5千円から10万円までの5コースを用意。「全力応援コース!」(10万円)の返礼は子どもたちが支援企業の活動を体験したり、手紙を送ったりしながら、県内企業の魅力を知る機会を兼ねている。
 岩永代表は「子どもの学力と家庭の貧困との関連が指摘される中、将来に夢を持つ子どもになってほしい。その夢を社会と大人が支えられる世の中にするために役立ちたい」と話す。
 CF運営サイト「レディーフォー」で25日まで募集するほか、たちばな信用金庫の各店舗窓口でも申し込みができる。岩永代表(電090.5720.6661、メール=bus.study123@gmail.com)。

 


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