巨人キャンプで連日の〝桑田塾〟 桜井、高橋らに続々とアドバイス

桜井と話す桑田投手チーフコーチ補佐(左)

巨人・桑田真澄投手チーフコーチ補佐(52)が、7日の宮崎キャンプで若手投手陣を積極的に指導した。

この日の一軍ブルペンで、まず桑田コーチが熱心に目を向けたのは6年目の桜井だった。「投げ終えたマウンドに答えはのっている」を持論とするレジェンドは、35球で投球練習を終えた右腕とともにしゃがみ込みながら、踏み出した位置や幅を入念にチェック。桜井によると「左足が踏み出す位置は、昨日は若干ズレていた」と指摘された上で「今日はいいところに着いていた。その感覚を忘れずにいこう」と背中を押されたという。

桜井は前日6日もブルペン入りしていたが、その際は直接声をかけられるシーンは見られなかった。それでも、しっかりと前日の投球との違いを見極め、投球フォームの気がかりな点にもメスを入れていた。桜井は「左肩の開きが早いのも僕も感じていて、桑田さんもそう思ったそうで『どうやっていくか、一緒に考えていこう』と言っていただきました」。まさに桑田コーチが「(選手の)伴走者になりたい」と語っていたように、選手に寄り添いつつ一緒に最適解を導くつもりだという。

また、3年目左腕の高橋には「ブルペンに入って今日は何をするんだということを明確にしよう」と目的意識をハッキリさせるようにアドバイス。高橋も「しっかりやりたいことを明確にすることは大事」と得心した様子だった。

桑田コーチは、投球後のマウンドチェックを桜井と高橋だけでなく大江とも行い、〝桑田流〟が早くも広まり始めている。

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