300円均一ショップ「ミカヅキモモコ」運営の(株)三日月百子が破産申請へ、株式上場を断念から業績改善を目指すも新型コロナで経営が限界に

 (株)三日月百子(TSR企業コード:571625126、法人番号:3120001085050、大阪市西区新町1-3-12、設立1999(平成11)年3月、資本金4700万円、物河昭社長)は2月8日、事業を停止し破産手続きを松尾洋輔弁護士(堂島法律事務所、同市中央区北浜2-3-9、電話06-6201-0444)に一任した。
 負債総額は約12億7300万円(2020年1月期決算時点)。

 「ミカヅキモモコ」の店名で、ファンシーグッズを中心に、服飾雑貨、アクセサリー関連商品等を扱っていた。
 300円均一という価格設定で小学生からヤングミセスまでをターゲットとし、西日本を中心に関東地区にも店舗を出店。店舗数の増加とともに事業規模は拡大し、2014年1月期には売上高30億5812万円を計上。株式上場を目指してベンチャーキャピタルからの出資を得るなど積極展開していた。
 しかし、同業他社との競合激化に加え、急速な店舗の増加でマネジメントや人材不足が深刻となり、不採算店舗の閉鎖を進めたことで採算も悪化、株式上場を断念した。
 その後もその後もスクラップアンドビルドを繰り返し、業績改善を目指していたものの思うような成果を得ることができず、2020年1月期は売上高約27億3000万円に対し、2期連続の赤字を計上した。
 資金繰りがひっ迫し、金融機関へ借入返済のリスケジュールを要請していたが、「新型コロナウイルス」感染拡大に伴う緊急事態宣言で大きな影響を受けていた。以降もコロナ禍で集客はままならず、経営も限界に達し、今回の事態となった。

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