横浜・米軍根岸住宅跡地に市大病院、回答者の8割賛成 市が地権者の意向調査

米軍根岸住宅地区(資料写真)

 米軍根岸住宅地区跡地(横浜市中・南・磯子区)への横浜市立大学医学部・付属2病院の再整備構想を巡り、市は8日の市会基地対策特別委員会で、同地区の地権者に意向調査した結果、回答者の約8割が同構想に賛成だった、と報告した。

 アンケートは昨年12月~今年1月に実施。同地区の地権者172人のうち、73人から回答があった。

 病院の再整備候補地となっていることについては、58%が「良いと思う」、25%が「おおむね良いと思う」と回答。「どちらとも言えない」は14%で、「あまり良いと思わない」は2%、「良いと思わない」は1%だった。

 昨年9月に公表された同地区の跡地利用に関する基本計画案では、全エリア(約43ヘクタール)を「文教」「住宅地等」「森林公園」の3ゾーンに分類。文教ゾーンを病院再整備の最有力候補地としたほか、住宅地等ゾーンは低層中心の住宅整備、森林公園ゾーンは隣接する根岸森林公園の拡張などを想定している。

 基本計画案については、地権者の86%が「良いと思う」「おおむね良いと思う」と回答。市の担当者は「おおむね肯定的だった。今回の結果や基本計画案に寄せられた市民意見を踏まえ、年度内の計画策定に取り組みたい」と話している。

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