新潟県小千谷市の幼稚園でカンピロバクターによる食中毒が発生

新潟県によると、2月5日午前11時10分頃、長岡保健所管内の医療機関から長岡保健所へ、発熱等を呈して受診した小千谷幼稚園の園児2人の便からカンピロバクターが検出された旨の連絡があった。

長岡保健所が調査した結果、同幼稚園の園児及び職員の計216人のうち園児12人が、1月30日午前1時から下痢、発熱、腹痛等の症状を呈しており、患者6人の便からカンピロバクターが検出された。

同所は、患者に共通する飲食物が同幼稚園で提供された飲食物に限られること、患者6人の便からカンピロバクターが検出されたこと、医師から食中毒の届出があったことから、同幼稚園が提供した飲食物を原因とする食中毒と断定した。なお、患者は全員快方に向かっている。

一方、長岡保健所が給食施設に対して行う措置は以下の通り。
・業務停止処分2月11日から12日(2日間)(2月8日から10日までの3日間調理業務自粛)
・調理施設の清掃、設備及び器具の洗浄消毒を指示。
・調理従事者に対して衛生教育を実施予定。

カンピロバクターは、ニワトリやウシなど家畜、ペット、野鳥、野生動物などあらゆる動物が持っている細菌。食中毒の原因菌だが、乾燥に非常に弱く、通常の加熱調理で死滅することが知られているという。

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