TOYOTA GAZOO Racing、新型コロナウイルスの影響で2021年もニュル24時間参戦を見送り

 2月12日、TOYOTA GAZOO Racingは2021年のモータースポーツ活動について、すでにWRC世界ラリー選手権やWEC世界耐久選手権、スーパーGT、全日本スーパーフォーミュラ選手権等発表済みの内容に加えた活動内容を発表した。このなかで、長年“もっといいクルマづくり”の活動の原点として取り組んできたニュルブルクリンク24時間レースへの参戦は、2021年も見送ると発表した。

 2021年は6月3〜6に予定されているニュルブルクリンク24時間は、2007年にモリゾウと、そのドライビングの師である、トヨタのマスタードライバー、故・成瀬弘さんを中心に『GAZOO Racing』として参戦したのをきっかけとした活動で、TOYOTA GAZOO Racingにとっては毎年何かの課題をもって取り組む“もっといいクルマづくり”のための大切なレースだ。勝利を命題とせず、クルマを良くするための舞台としてとらえている。

 そんなTGRのニュルブルクリンク挑戦だが、2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により実現しなかった。TGRとしては「今年こそという思いで参戦に向けて準備を進めてきました」というが、2021年もコロナ禍の影響が続いているため、「この状況下では課題が残る」と判断。ふたたび参戦を見送るという苦渋の決断が下された。

 ただTGRでは「しかしながら、TGRの『人とクルマを鍛える』活動に終わりはありません。今後ももっといいクルマづくりを継続していきます」と今後も活動に終わりはないとしている。

2019年ニュルブルクリンク24時間 レース前に記念写真に収まるTOYOTA GAZOO Racing

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