【全豪OP】大坂なおみ「オジオジオジ~」16強入り 蝶の乱入も優しく対処

蝶を優しく逃がす大坂(ロイター)

テニスの全豪オープン女子シングルス3回戦(12日、メルボルン)、2年ぶりの優勝を目指す世界ランク3位の大坂なおみ(23=日清食品)は、世界ランク30位のオンス・ジャブール(26=チュニジア)を6―3、6―2で下し、ベスト16入りした。

難敵を相手に、粘り強い戦いぶりで3回戦を突破した。序盤はファーストサーブが決まらず、ジャブールのドロップショットにも苦しんだが、焦ることなくプレー。第2セットでは、3―2とリードしながら相手にブレークチャンスを与えた場面で、心の落ち着きが現れた場面があった。

ひらひらと飛んできた蝶が大坂の足に止まった。優しく捕まえそっとコート脇に逃がすが、蝶は再び大坂の顔へ。嫌がることなく、再び蝶を逃がす姿に会場のファンから喝さいを浴びた。プレーに戻るとピンチを脱出しサービスキープ。第2セットも奪取した。

試合後のインタビューでは、メルボルンについて「いつもみなさんからエネルギーをもらっています。『オジオジオジ~』という応援が好きで…」と地元ならではの声援を実演。ファンは大喜びで「オジオジオジ~」と歓声を上げ、ホームのような雰囲気だ。

4回戦では、同14位のガルビネ・ムグルサ(27=スペイン)と対戦する。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、大会は13日から5日間、無観客で行われることが決まったが、何事にも動じない姿勢で2年ぶりの大会制覇を目指す。

© 株式会社東京スポーツ新聞社