フランスサッカー連盟(FFF)のノエル・ルグラエ会長が、次期フランス代表監督の最有力候補に、スペイン1部レアル・マドリードを率いるジネディーヌ・ジダン監督(48)を改めて指名した。
ルグラエ会長は昨年から現職のディディエ・デシャン監督(52)の後任候補としてジダン監督の名を挙げていたが、英紙「サン」によると、ジダン監督が成績不振でレアル・マドリードから離れる可能性が高まっていることで、他クラブなどに流れる前にFFFが確保しておきたい考えを持っているという。
だが、FFFの幹部たちは2022年カタールW杯までの契約となっているデシャン監督との延長を前提に話を進めているという。デシャン監督は卓越した指導力を発揮し、18年ロシアW杯で優勝。選手育成、発掘にも絶対の信頼が置かれており、カタール大会でよほどの惨敗を喫することがない限りは、長期政権を託す意向だ。
フランス国民からは絶大な人気を誇るジダン監督だが、デシャン体制で結果が出ている限りは監督交代の必要はないという意見が支配的だ。ただ、共通した意見は「これ以上、ジダン監督がレアル・マドリードで評判を下げないでほしい」というもの。あくまでもジダン監督は〝カリスマ〟であり続けて、自然なタイミングでフランス代表の指揮官になることが望まれている。