【車いすラグビー】連盟がダイバーシティの体現を宣言 森会長発言は「目指す姿と異なる」

森喜朗会長

日本車いすラグビー連盟は14日「ダイバーシティ社会における活動宣言」を文書で公表。女性蔑視発言で世界中から批判を浴び、東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長を辞任する森喜朗氏(83)に言及した。

冒頭で「当連盟は、その競技特性として、様々な障がいのある選手が所属していることに加え、男女混合チームで戦う、ダイバーシティを体現している競技の1つであると自負しています」などとコメントした上で「今回辞任を表明されました森喜朗氏に対しては、これまで車いすラグビーも含めたラグビー界及びスポーツ界の発展にご尽力いただき、大変感謝をしております。一方で日本オリンピック委員会(JOC)臨時評議員会での発言については、当連盟が目指す姿と異なる発言だと感じています。また、本来はダイバーシティを体現する場としてあるべき、東京オリンピック・パラリンピックに対してネガティブな印象が生じてしまったことを大変残念に思っております」と苦言を呈した。

最後には「パラリンピック競技で唯一『ラグビー』という名前のつく当競技団体は、スポーツの力の下にダイバーシティをこれからも体現していきたいと考えております」と決意をつづった。

◇以下活動宣言

1 当連盟は車いすラグビーというスポーツ競技を通じて、ダイバーシティを体現します。

2 連盟の運営に関してもジェンダー、障害の有無などにとらわれずに、ダイバーシティの実現に向け努力します。

3 今後決まっていく組織委員会の新体制に対して協力体制を取り、東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて尽力します。

4 来る東京パラリンピックにおいて、金メダルを目指して戦うことによって、改めてダイバーシティの力を体現してまいります。

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