ユベントスが〝バルサの至宝〟18歳・ファティ獲り C・ロナウドの後継者候補に

ファティ(左)はバルセロナから放出されるのか…(ロイター)

イタリア1部ユベントスが、スペイン1部バルセロナの〝至宝〟で同国代表のFWアンス・ファティ(18)の獲得に乗り出した。

今季大ブレークしたファティは左ヒザの手術を受けて長期離脱しているが、今後の去就を巡って動きが出てきた。スペインメディア「トードフィチャージェス」は「ユベントスが、2年後にポルトガル人エースに取って代わるファティの獲得をクラブの優先事項にしている」と報じ、FWクリスチアーノ・ロナウド(36)の後継者としてイタリアの名門が獲得を熱望しているのだ。

とはいえ、ファティはバルセロナでも将来のエースと目されており放出の意思はなく、移籍金は4億ユーロ(約500億円)と他クラブが手の届かない額に設定されている。

ただ同メディアは「バルセロナの財政問題を認識しており、今年の夏に8000万ユーロ(約100億円)とオプションのオファーをテーブルに置いて取引を成立させようとしている」と指摘。バルセロナは世界のクラブの中でも特に新型コロナ禍の打撃を受けて数百億円規模を大損害が出ており、クラブの経営が傾いている。火の車で〝現金〟がほしい台所事情をユベントス側は見透かしており、ファティの値下げにも応じるとみてオファーを準備しているようだ。

契約延長交渉を行っているエースFWリオネル・メッシ(33)がもし残留すれば、それこそ莫大な資金を捻出する必要があり、ファティを含めた主力選手の〝たたき売り〟が断行されるかもしれない。クラブの今後を左右する若き至宝の動向に注目が集まる。

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