巨人・原監督が球界の常識にメス 〝原流時間術〟で練習時間確保だ!

沖縄へ移動する原監督

〝原流時間術〟で、練習のさらなる効率化を図る。巨人の原辰徳監督(62)が15日、翌日から行われる沖縄での二次キャンプで、練習時間確保のための新たな試みを行うことを明かした。

普段から「時を正しく使う」や「『時の過ぎゆくままに』じゃダメなんだよ」など、時間の使い方について人一倍強いこだわりを持っている原監督。宮崎春季キャンプ最終日となった14日には、当初予定されていた紅白戦が雨天のため中止となったが、急きょ「一、二、三軍合同シートノック」を実施するなど、限られた時間を有効活用した。

時間の効率化に対する探求心はとどまることを知らない。二次キャンプからは対外試合なども増え、実戦以外での練習時間の確保が難しくなる。そこで指揮官は、常識にとらわれない新たな時間設定を提唱した。「今度、試合は12時半(開始)のところを1時(開始)にした。試合に出ないS班のメンバーに、30分前倒して打たせようと。そういう時間の使い方。(練習量を増やす?)そういうことだな」と、計画を発表。

新たな試みはこれだけではない。「(試合前練習の)手順を変えてみようと。相手に(先に)時間を与えて、何時までにノックも終わらせてくださいと。そうすると相手チームも(その後)ゆったりと時間が使える。我々も効率よくノックもやって、サーと試合に入る」。通常は、試合前の打撃練習とシートノックは両チームそれぞれ交互に行うが、この交代を最小限にする狙いだ。既に対戦予定の球団には通達しており、早ければ17日の試合から実施される見込み。〝原流時間術〟がどのような効果を生み出すか、注目だ。

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