「セルフ内見」でゆっくり家探し 新型コロナ対応 長崎・ハウジングロビー

「段ボール家具」などを置き、入居後の生活をイメージしやすくしている物件=西彼時津町

 不動産管理会社のハウジングロビー(長崎市)は、営業スタッフの同行なしに入居希望者が物件を見ることができる「セルフ内見」を始めた。新型コロナ禍の中、非接触で家探しできる新しい方法だ。
 同社によると、セルフ内見の強みは、入居希望者の都合のいい時間に予約を入れ、部屋を見ることができる気軽さ。繁忙期は特に、希望してもすぐに内見できないこともあったが、セルフは思い立った日にできる。
 実際に自分の目で部屋や周辺環境を確認できることも利点。新型コロナ禍で、スタッフがスマートフォンなどを使って“中継”しながら物件案内する「オンライン内見」も広がるが、セルフは自由に部屋の隅々まで見ることが可能。スタッフが同行したときよりも、内見の時間が長い傾向にあるという。
 内見するには、同社公式ホームページか公式LINE(ライン)から気になる賃貸物件を探して日時を予約。指定の時間になったら物件に向かい、直前に伝えられる暗証番号を入力して電子キーを解錠する。セキュリティーの面から事前に顔写真付きの証明書をラインで送信する。各物件にはベッドやテーブル、ソファなど自社開発の「段ボール家具」を置き、入居後の生活をイメージしやすくしている。
 新型コロナ対策で内見後はスタッフがドアノブなどを消毒する。同社の沖田裕子営業部課長は「ゆっくり気兼ねなく、空いた時間に部屋を見てほしい」と話している。

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