鈴木宗男氏 執行猶予判決出た元特捜部長に「間違った権力は放置してはいけない」

鈴木宗男議員

日本維新の会の鈴木宗男参院議員(73)が16日、ブログを更新。自動車運転処罰法違反(過失致死)に問われた元東京地検特捜部長で、弁護士の石川達紘被告(81)の執行猶予付き判決に意見した。

石川被告は2018年2月に東京・港区内で車を暴走させ、通行人1人が亡くなった。公判では車の不具合を主張し、元特捜部長らしく自ら法廷で鑑定人に対し、詰問するなど異例の展開となった。15日に東京地裁は禁固3年、執行猶予5年の判決を言い渡し、同被告は即日控訴した。

宗男氏は「石川被告側は『検察官の主張をうのみにした不当な判決だ』とコメントしている。このコメントは石川被告にそっくり当てはまるのではないか」と投げかける。

「自分が検察官の時、密室での取り調べで、シナリオ、ストーリーに基づき、事件をつくっていたことを想い出したからこそ『検察官の主張をうのみにした』ということになるのだろう」と宗男氏は皮肉を込めて、指摘する。

そのうえで「暴走して人を殺しても刑の執行が猶予されることに、一般の人ならこれで済むだろうかと何かやり切れない気持ちになった。正直者が馬鹿を見る社会にしてはいけないと強く想いながら、間違った権力は放置してはならないと意識する次第だ」と締めくくった。

石川被告を巡っては、華麗な経歴から〝上級国民裁判〟と話題になっていた。

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