LINEで被災情報収集 AI活用で神奈川県が実証実験へ

県議会(資料写真)

 神奈川県の黒岩祐治知事は16日の県議会第1回定例会本会議で、AI(人工知能)技術を活用した新たな災害対策として、無料通信アプリ「LINE(ライン)」を通じて住民から被災情報を収集したり、避難所の混雑状況などを把握したりする「防災チャットボット」の実証実験を今月下旬に実施することを明らかにした。

 実証実験は都道府県としては初めてといい、産官学でつくるAI防災協議会が開発する防災チャットボットを活用し、県内の一部市町と連携して行う予定。

 知事は「災害対策の最前線を担う市町村の取り組みを支援するとともに、デジタル技術を積極的に活用して、迅速な応急対策を図る」と述べた。

 自民党の国松誠(藤沢市)、立憲民主党・民権クラブの松本清(横浜市泉区)の2氏が代表質問に立った。

© 株式会社神奈川新聞社