島原で市民参加型の訓練 県内初 動線確保など課題 コロナワクチン集団接種

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市民が参加した集団接種訓練=島原市霊丘公園体育館・弓道場

 長崎県島原市は18日、新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種を円滑に進めるため、弁天町2丁目の市霊丘公園体育館・弓道場で集団接種の模擬訓練をし、機材の配置や人の動きなど全体的な流れを確認した。65歳以上の高齢者への接種開始に向けた市民参加型の訓練は県内で初めて。訓練に協力した市医師会の髙尾雅已会長(59)は動線確保などの課題を挙げ、「当日の発熱など問診時に接種を除外する項目をはっきりさせ、詳細を詰めていく必要がある」と話した。
 市職員や医師2人を含むスタッフ約30人と、老人クラブ会員ら接種対象者役約50人の計約80人が参加。アレルギーや病気の有無など14項目を記入する予診票の確認後、接種対象者役が体調や持病などの問診を受け、医師らが注射するしぐさをした。体調不良者が出たとの想定で救急搬送の手順も確認。どの程度時間がかかるか、接種対象者役2人を任意に抽出し、入場から接種済証交付までの所要時間を計ったところ、約20分だった。
 同市での集団接種は2012年のBCGワクチン以来実施されておらず、訓練を通してノウハウの確認や問題点を把握し改善につなげる。接種対象者役で参加した南安徳町の無職、大町翠さん(73)は「(入場後の)受け付けまでに時間がかかった。本番までに一つずつ改善してもらい、安心して接種が受けられるようにしてほしい」と話した。