初登板は2回3失点の楽天・田中 制球力向上にマウンドの影響は?

練習試合で力投する田中将大

楽天・田中将大投手(32)が日本球界復帰後初の試運転となった20日の日本ハム戦(練習試合=金武)で2回4安打3失点というスタートを切った。

初回、4番・中田にコースに決め切れなかったスライダーを先制3ランされる場面もあったが、田中本人は「いい段階を踏めている。こうしてマウンドに上がって(多くを)感じられたので感謝しかない」と初実戦を振り返った。

一方で、今後の課題となってくる制球力の向上については小山投手コーチがこの日のマウンドの影響についてこう語った。

「多少マウンドの柔らかさもあって、そこは苦労していた。本人も言ってましたけど、(左)足を踏ん張って力を入れた時に若干(地中でスパイクが)滑る部分があったので、リリースの時にブレる。ストライクを取りに行くときはいいが、決めに行ったスプリットだとかは掛かり過ぎるという話をしていた。地方球場に行けばありますけど、今はどこの(本拠地)球場も固い米国式のハードなマウンドなのであまり気にしていない。徐々に投げながらアジャストしていけばいい」

この問題が体の異変などではなくマウンドの柔らかさによる踏み出し足のブレであることが分かっているだけに、修正に問題はなさそうだ。

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