ヘタフェ久保建英の〝消滅〟に保有元のRマドリードがピリピリムード

久保建英

スペイン1部ヘタフェの日本代表MF久保建英(19)の現状に、保有元のレアル・マドリードが危機感を強めている。

チームが低迷する中で久保は3試合連続で先発から外れ、徐々に出場時間も減少。前節19日のベティス戦のプレー時間はわずか9分だった。

そうした窮状に、Rマドリード専門メディアの「デフェンサセントラル」は「マドリードの久保への懸念が高まっている。彼はヘタフェから姿を消している」と報道。名門が不安を感じてピリピリモードになっているというのだ。

ただ、同メディアは新天地で加入当初は重用されていた久保がベンチ要員へと転落するキッカケとなったのが皮肉にもRマドリード戦だったと指摘。「レアル・マドリードに対してから彼は出場機会を減らし始めた。ジネディーヌ・ジダン監督の選手たちに対して、彼は約35分間のプレーにとどまり(ヘタフェの)ホセ・ボルダラス監督の中での序列を落とし始めた。彼は彼ら(久保とMFカルレス・アレニャ)をベンチへと追いやった」と久保がRマドリード戦から先発落ちし、しかもその試合で低調だったことからさらに信頼を低下させたというわけだ。

こうしたヘタフェでの惨状にRマドリード側はピリピリムード。「彼らはなぜ再びこんなことが起きているのか理解できない。久保はヘタフェで最も著名な選手の一人なのに、理由もなくベンチ行きとなった。バルデベバス(Rマドリードの練習施設)で懸念が高まっている。ビリャレアルと同じことが繰り返されるのではないかと…」。

このまま久保が干されるようなら、良好だった両クラブ間の関係にもヒビが入りそうな雲行きだ。

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